企業やブロガーが書いていない実体験などを USP にすればレッドオーシャンでも攻める余地はあります。
スマートな説明記事で検索上位を狙えればいいですが、誰でも出来る方法で戦うのは得策ではありません。
どんな名案もマネされればドメインパワーで負けて終わりだからです。
新参者なら泥臭いリアルなところ攻めて記事の価値を上げていくほうが現実的です。
それ以外の部分でブログの価値を出してもいいのですが、何かしらライバルに勝てる見込みがないならレッドオーシャンはさけたほうがいいです。
レッドはビジネス的には赤字を表しているのですが、投資した時間やお金は回収できず赤字に終わる可能性が高いです。
スマートな発想転換で攻められないこともありません。
成功例は「くびれを作る」というアイディアで成功したダイエットジムなどです。物やサービスではなく直感的なユーザーメリット(ベネフィット)をアピールできるといいです。
やはりマネされて奪われるのが怖いので、なるべく人がマネの出来ない強みをアピールするのが理想です。
初心者は素直にさけたほうがいいですが、いつかはチャレンジしたいレッドオーシャンを攻めるならこんな戦略をとってみてはどうでしょうか?
攻めるときの具体策
まずは挫折しないように具体策を説明しておきます。
SNS から攻めろ!
新規参入者が SEO でいきなり勝つのはムリです。勝てたら凄いですが、検索圏外でも気にしなくていいです。それがレッドオーシャンです。
メインの収益クエリでは半年がんばってもで30位以内に入るのも難しいでしょう。
SEO は厳しいのでしばらくは SNS 経由で PV を増やしつつ、ユーザーニーズを分析し、そのジャンルの知識や理解を深めていくのがおすすめです。
ほかには Google Discover 経由でアクセスがあることもあります。定期的にサチコで確認しておいてヒットした記事があれば質を上げていくといいです。
ユーザーニーズをとらえられれば検索順位も上がってくるので、そこからさらに SEO 施策を打っていくといいです。
遠回りになりますが、いきなり SEO で勝てるはずがないので、SNS から攻めるのが確実な戦略です。
同時にモチベーションを維持して挫折を防ぐ戦略にもなっています。
トレンドを狙う
レッドオーシャンではライバルもトレンド記事を出してくるものの、後追いする立場では他のテーマの記事よりもトレンド記事のほうが検索上位を狙いやすいです。
激戦区ですから少しでもチャンスのあることは何でも試していきましょう。
人気記事は教えない
レッドオーシャンは企業がガチで攻める真剣勝負の世界です。
自分のブログの人気記事ランキングを表示してしまうと集客記事がバレてマネされる恐れがあります。
せっかく見つけた勝てそうなクエリをライバルに奪われては大変です。
人気記事ランキングは表示せずに自分の集客ポイントを守っていったほうが賢いです。
USP に特化
みんなが本気で努力していて、出来ることはほぼ全部やってしまうのでレッドオーシャンでは差がつきにくいです。
USP が大事なのはブルーオーシャンでも同じことですが、USP くらいでしか差がつきにくいのでレッドオーシャンでは特に重要です。
何でもいいのですが他の人より圧倒的に優れているとか、他の追随を許さない方法でユーザーニーズを満たせればレッドオーシャンでも上位が狙えます。
ブログでは案件を作ったり変えることは出来ないので、今ある案件の新たな価値にスポットライトを当てる方向でユーザーニーズを満たせるといいです。
すごいアイディアがあればいいのですが、そんなものは簡単に思いつくものでもありませんし、マネも簡単なので泥臭いリアルなところを攻めるのがおすすめです。
学習系なら自分が試してかかった時間や休憩の取り方、モチベ維持や挫折対策など実際に勉強すると起こることを実体験から説明するなどです。
ダイエットや健康食品だと今さら差別化するのは難しいですが、1ヵ月使い続けたデータの比較とか、おいしい食べ合わせを探すとか、ひと手間加えた面倒なところにチャンスがあります。
ユーザーは知りたがっているだろうが、実際にやるのは大変なところを覚悟して攻めることでインパクトを残せるといいです。
レッドオーシャンはもうかる激戦区
1成約で5千円とか1万円とか利益が大きいのが最大の魅力です。なかには1案件で10万を超える大型案件も存在します。
ブログで何百件も大量に売りさばくことは難しいので少ない成約数で稼げるレッドオーシャンは理想のジャンルでもあります。
もちろん記事を検索上位に押し上げることができればという話です。
レッドオーシャンは血で血を洗う激闘の海といったイメージですが、ビジネス的には赤字を垂れ流しながら勝利を目指すイメージの激戦区です。
実際にはそこまで過激な必要なはなくライバルの多い人気のジャンルや分野のことを表す言葉です。
反対となる対義語はブルーオーシャンと言って、逆にライバルのいないジャンルや未開拓市場を表していてビジネスチャンスが大きいジャンルとされています。
ブルーオーシャンを攻めるのとブルーボンド戦略といいます。
またホワイトオーシャンという言葉もあり、ビジネスニーズや市場が存在しないジャンルのことを表します。
アフィリでは検索ボリュームはそこそこあるのに売る商品がない外れクエリといったイメージです。
レッドオーシャン化の意味
ブログ/アフィリ業界では人気ジャンルでアフィリ参入者が増え競争が激化することをレッドオーシャン化と言います。
売れる案件は ASP がアフィリエイターにプッシュして広めてしまうのでレッドオーシャンに近付いていってしまいます。
ブルーオーシャンを見つけてもいつまでもブルーな状態とは限らないのがこの業界です。
レッドオーシャンのデメリット
いったん冷静に現実を受け止めてから作戦を練ります。イバラの道になるのでこの時点でダメそうならあきらめたほうがいいです。
ブログは一般公開しないといけないのでネタがマネされてドメインパワーの強い企業などに取られてしまう恐れがあるのが一番の問題点です。
せっかく作ったニッチな集客法&マネーポイントも丸ごと奪われる恐れがあります。
人の記事のマネを出来るのはお互い様なのでこのリスクはさけられません。
自分のブログにしか書けない個人の体験記などであればマネされにくいですが、文章を同じ内容をマネして説明するのは簡単です。
同じ内容の文章は誰でも書けるのであまり差別化できません。企業のブランド力、サイトの運営年数などのドメインパワーでの勝負になりがちです。
個人ブログは初めから不利な状態にあります。とはいえ、Google 検索 SEO では大なり小なり常にこの状態にあるので仕方のないことでもあります。
気にせず自分もその道のプロを目指していけばいいです。
あえてレッドオーシャンを攻めるメリット
個人ブログでレッドオーシャンを攻めるメリットは、企業や大規模アフィリエイター集団などととは違って、利益が少ないクエリも狙っていけることです。
仮に次のアプデまでなら月10万稼げそうなクエリが見つかったとします。企業で狙いにいくと記事を外注するにしろ、社員に作らせるにせよお金がかかります。
そのために新規ブログを作ると利益が出るまで3ヵ月以上かかります。それが半年後のアプデでやり直しになるとすると半年で30万しか稼げない計算になります。
記事を外注しても手直しに時間がかかりますし、社員も最低月15万くらいは給料を払わないといけないのでひとりでやらせても赤字になります。
一般企業もアフィリ企業も月10万以下などの小さクエリは攻めにくいのです。
ですから、月5~10万くらいしかならないようなニッチなジャンルに絞っていくことで企業が手を出せない小さ目な利益を狙っていけばレッドオーシャンでも個人ブロガーが勝てるチャンスがあります。
企業の中にはそれを承知で初めから覚悟して大量のクエリを片っ端から攻めていく企業もありますが、これは少数派です。また個人ブロガーに近い攻め方ともいえます。
もちろんそれもマネされて奪われてしまう恐れはあるのですが、これは常にある基本的なリスクなのでいたしかたありません。
そんなことを言っていたらブログでは戦えないので時間労働のアルバイトでも探せばいいでしょう。
レッドオーシャンを生き抜くUSPとは?
強いドメインにマネされたら勝てないのが個人ブログの辛いところです。
そのために特化戦略で戦う訳ですが、いくら特化したいいアイディアでもマネされる恐れがあります。
華麗なずらしキーワードもマネされていけばいつかはよくある組み合わせに変わっていくものだ。
なるべくマネされにくい独自性が欲しいところです。
この独自性のことを USP といいます。マーケティング用語でユニーク・セリング・プロポジションの略で強みや独自性という意味です。
レッドオーシャンを攻めるために個人ブロガーが作れる USP といえば、個人という立場を活かした体験談やレビューです。
企業ではライバル会社の製品を名指しでレビューするようなことはできません。
体験談やレビューも外注したりも出来ますが同じ人に全部経験させて一貫性のある記事を作るのは難しいです。
人がやりたがらないところで、個人で一貫した経験が積めれば企業や競合に対する大きなアドバンテージになります。
ブログ記事でも統計や自作アンケートなどが使えるのですが、それを超える信頼性を手に入れるチャンスがあるのが自分で体験して一貫した経験を積む方法です。
企業もブロガーもやりたがらないようなことは、時間やお金がかかるので効率が悪いということです。
それを承知であえてやれるなら強い USP を作り上げることができます。
その人しか知らないとか出来ないという状態を属人性が高いといいますが、企業は属人性をさける傾向があります。
企業が社員を人気ブロガーに育てても退社されてしまったら終わりです。
別の人が引継ぐのは大変でしょうし、そこまで育てたコストも回収できなくなり、また新たな育成コストがかかてしまいます。
ですから、企業は属人性をさけ誰でも出来るマニュアル化を好みます。それが個人ブロガーなら自分の経験やスキルアップで属人性をいくら高めても何の問題もありません。
属人性を高められるのが個人の強みです。
企業がマンパワーやマネーパワーという強みを生かして戦うように個人は個人の強みである属人性を活かして戦えばいいのです。
新しいか次に来そうなものを攻める
新しいものと次に来るものにより大きなチャンスが眠っています。ここにかけましょう。
既存のネタでは競合のほうが有利ですかが、これらなら対等の条件で戦えます。
同じジャンル内でも変化はあるので新しいものにすぐに飛びつくか、次に来そうなものに先行投資して攻めておくのが勝率を上げるポイントです。
ニッチクエリに時間をかければチャンスが出てくる
上位記事でも全記事・全クエリで毎日ライバルチェックしてリライトしている訳ではありません。そんな時間はないし、効率も悪いからです。
記事は大量にあるので大手サイトでも個人ブログでもそこまで細かいことはできません。
むしろ、生産性を上げるため大手になるほど利益の大きなクエリに注力します。そのせいで利益の小さいニッチなクエリは放置される傾向があります。
レッドオーシャンといえども、そういうニッチクエリにチャンスがあります。それを探して攻められれば入り込める隙があります。
大手がやらない細かいところに注力できるのが初心者や個人ブロガーの強みです。
それがうまくいき続ければ、いずれは利益率の高いクエリで戦うことになりますが、そのときは自分もスキルアップしているはずです。
以前よりはいい戦いができるようになっているはずです。
スキルアップできる?
ニッチなブルーオーシャンのほうが記事作成やリライトに対する結果を早く確認できるのでスキルアップしやすいです。
レッドオーシャンの上位10記事の内容を取り込んだくらいで上位を狙えるほど楽な戦いではありません。
よく知られている施策はみんな考えて試した後に何をすべきか考えて戦うような世界です。
記事作成やリライトの結果も分かりにくいです。
仕事や趣味で知識経験があったとしても自分が詳しい分野以外は知らないことが多いです。
レッドオーシャンではより高い専門性がないとライバルに差をつけられないので、調べて専門性を上げていくにも時間がかかります。
受験ならブルーオーシャンは倍率1.2倍の普通高校レベル、レッドオーシャンは倍率20倍の人気大学レベルくらいの差があります。
うまく上位表示できてしまえばいいのですが、できなかった場合を考えるとブルーオーシャンのほうが基本スキルが求められやすいです。
レッドオーシャンは基本スキルは持ってて当たり前の世界なので基本スキルでは差がつかず、基本スキルがついたかどうかの確認がしにくいです。
基本スキルを試す場には向いていません。
レッドオーシャンでスキルアップしていける人ならどんどん成長していくでしょう。
ですが、初心者には厳しいのでもっと低いハードルからクリアしてくほうが効率がいいです。
段階的なスキルアップ戦略
小学生に東大の過去問を解かせても学力はほぼ上がりません。問題の文章を理解することすらできないでしょう。
大学受験などの学習効率は自分が7割できる難易度の課題に取り組んで少しずつやっていくと効率がいいということが分かっています。
初心者が高難度のレッドオーシャンを攻めるとうまく学べないのでスキルアップの効率が悪いです。
スキルアップの目標は素直に、ゼロ円突破 > 1000円 > 5000円 > 1万円 > 5万円 などと段階的に高めていったほうが効率がいいのでおすすめです。
プロアスリートが地味なランニングや筋トレで基礎体力を維持するように、ブログスでも基本スキルが高まるように低いハードルから着実に突破していったほうが全体の効率はいいです。
目標を小さく区切ったほうが達成感が味わえ、モチベーションが維持しやすくなり、挫折しにくくなるのもメリットです。
何をするにも作業を細かく分けて段階的にハードルを高めていくがおすすめです。
レッドオーシャンを攻めるならせめて月1万を達成してからにしたほうが無難です。初心者がいきなり挑戦しても何も学べず挫折するリスクが高いです。
損切りのタイミング
順位が上がらなければ表示回数もクリック数も増えない期間が長くなり止めたくなります。
レッドオーシャンを攻めると、どこまで続けるかという損切りの誘惑との戦いになります。
そもそも勝てるかどうか分からないギャンブル性の高い戦いになるので、余裕のあるときにチャレンジするくらいがちょうどいいです。
心理的なダメージが大きくなるので、間違ってもレッドオーシャンで一発逆転を狙うのは止めたほうがいいです。
圧倒的とはまではいかなくても人がやっていないことで USP が作れないなら作業をいったん保留してもいいです。
希望が見えないと続けにくいので、他に育てられそうなブログがあればそちらをメインにしてもいいです。
レッドオーシャンを攻めるのはまた何か勝てそうなアイディアが浮かんだときにしましょう。
損切りのタイミングはいつでもいいのですが、自分が勝てると思ったアイディアを試すまでは続けたほうがいいです。
ブログ設計段階で先に損切りポイントをいくつか考えておくのもいいです。
半年で30記事以上、1年で1000PV以上などと先に決めておくと納得して保留できます。
続けてもダメだとわかったときは「やめとけ記事」で最後のPVアップを狙えなくもありません。
ですが、過去記事の内容を否定することになるとブログ全体の整合性が取れなくなるのでイマイチです。手直しするのも時間の無駄です。
もちろん成約にもつながりません。(※代替案を成約に誘導することはできますが)
どうせなら作り直すか、もっと大きく方向転換して新規ドメインで再出発したほうがやりやすいです。
順位・PV が不調な記事を残しておいても、ブログ全体には特にメリットはないです。
PV が増える訳でもないのに作業時間をとられるお荷物記事になりやすいので注意してください。
結局、どうすべきか
まず稼げるようになるまでが大変で、その後もマネされやすく、せっかく見つけたニッチ集客ポイントもライバルに奪われやすいです。
うまく検索上位に押し上げることができても、それを維持するための調査などにも時間がかかるので運用コストも高くなりがちです。
激戦区の競争が激しいのはしかたないことですが、運用コストが高いのは問題です。
目的の収益が維持できていればいいですが、他のブログを育てる時間が取れないので全体の収益拡大の足を引っ張ってしまう恐れがあります。
逆に自分の仕事や趣味なので苦労せずに新情報やトレンドが把握できるジャンルを攻めるならおすすめです。
すぐには勝てないでしょうが、長期的には誰も攻めていないやり方やニッチな隙間が見つかるかもしれません。
ですが、それ以外だとあまりうま味がないというのが私の分析です。
ブログ収益で月いくらを目指すかで変わってきますが、基本的には自動販売機型のマネーポイントを増やしていくのがブログ戦略の基本です。
変化が早く手間がかかってしまうジャンルはなるべくさけて、自動販売機をひとつずつ増やしていくニッチ戦略がおすすめです。
とはいえ、一発逆転の夢があるので苦労を承知して攻めるならレッドオーシャンも面白いジャンルです。
PDCA を回し続けられれば誰でも成長していけます。続けられるレベルでどれだけ有効な手を打ち続けられるかが勝負を分けます。
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